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司法試験憲法の勉強法-答案の型から直前期の勉強まで徹底解説

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シホウ
このサイトの監修者情報
「最小限の独力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300番台、口述2桁)。翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

憲法って他の科目と違って勉強法が分からない

憲法の答案の書き方が分からな

司法試験、予備試験の試験科目の中で、「勘所が掴みづらい科目」それが憲法だと思います。

正直なところ、私もよく分からないまま司法試験の受験に至っています。それでも、司法試験では、A評価を獲得することができました。

憲法とは、語弊を恐れずに言うと、答案の型・分析の視点が分かれば、試験では得点を稼げる科目です。今回は、受験生が躓きやすい憲法の勉強法を、論文式試験対策という観点から、解説したいと思います。

目次
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ベースは司法試験予備校の講座

私は、アガルートの総合講義100を受講していました。憲法の基礎知識は、総合講義100を通じて学びました。予備校の講師という受験指導の専門家に教えてもらうことが、一番効率的です。

これから法律を学んでいくという方は、特に予備校の利用をお勧めします。ゼロから法律を一人で学んでいくということは、マップを持たずに登山をするくらい危険で難しいことです。

大学の講義を受ける、予備校の講義を受けることを検討してみてください。

総合講義100に関しては、以下の記事を参考にしてください。

総合講義100の使い方を予備・司法合格者が直伝-使い方次第でもっと合格に近づく- – 司法試験・予備試験応援サイト
法学既習者に総合講義100が断然オススメである理由【アガルート】 – 司法試験・予備試験応援サイト

司法試験予備校が多すぎて選び方が分からない。こういう悩みを持っている方もいるかもしれません。そんな方は、司法試験予備校の選び方とおすすめの予備校ランキング参考にしてみると良いかもしれません。司法試験予備校の選び方の視点と、個人的なランキングを発表しています。あくまでも、私の中でのランキングになりますが。

逆に、大学の講義等で、ある程度の法的素養がある方なら、予備校を使わずに、独学で学ぶことを考えても良いでしょう。今は昔と異なり、独学に最適化された良書がたくさんあります。

当ブログでも、憲法のおすすめの基本書・判例集・演習書で紹介しているような良書を使って、独学をすることも可能だと思います。

私がこの記事で紹介している本は、選りすぐりの良書です。これらの本は、難解な憲法を優しく解説したものであり、やり込めば、着実に成長することができます。

これらの本を使えば間違いなく成長することができるとは思いますが、大切なのは、使い方です。それぞれの特徴を踏まえて、効果的な使い方ができるようにしましょう。 基本書等を読み始める際には、かならず「はしがき」に目を通すようにしてください。「はしがき」を読んで、目的意識を持って読むようにしましょう。

※憲法の書評は、以下の口コミサイト(法書ログ)が参考になります

司法試験憲法答案の書き方

憲法は、答案の書き方が独特です。憲法答案の書き方が分からないと、インプットすべきことも分かりません。

司法試験や予備試験の本番で、どのような答案を書くのかが分かることで、重点的にインプットすべきポイントが分かるようになるということです。

そこで、入門レベルの講義の受講を終えたら、判例学習に入るまでに、答案の書き方について先に勉強するべきです。

具体的な勉強方法ですけど、答案の書き方をテーマにした予備校の講座もあります。私は、受講しませんでしたが、アガルートにも答案の書き方に焦点を当てた講座があります。予備校でチャチャっと学びたい方は、受講を検討されても良いでしょう。

他方、答案の書き方くらいは、自分で勉強したいという方もいると思います。私も同じように考えていました。答案の書き方を学びたい方に非常におすすめなのが以下の書籍です。

これは憲法を得意科目にするためのものではなく、憲法を苦手科目から脱却し、憲法科目が合格への足を引っ張らないようにすることを目的に、執筆された参考書です。

憲法 事例問題起案の基礎

憲法 事例問題起案の基礎

詳しくは、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

>>>憲法のおすすめの基本書・判例集・参考書・演習書【2020年更新】 – 司法試験・予備試験応援サイト

憲法判例の学習法

憲法は、判例の理解が非常に重要になる科目です。普段の勉強は判例の読み込みが中心になります。そんな憲法の勉強の中心となる判例の学習法を知っていますか?

憲法は、法学部でまず初めに学ぶ法律科目だと思います。しかし、憲法の判例を理解するには、憲法のみならず、その他(刑法・民法・行政法など)の基本科目の理解が必要となります。

なぜなら、憲法判例の多くは、民事事件や刑事事件の紛争の中で、憲法上の争点が、争点の一つとして浮上し、その結果、最高裁判所で憲法上の判断が示されたという経緯を経ています。

この経緯を辿って憲法判例が生まれることから、最高裁の判断を真に理解するには、刑法や民法などの基本科目の基本的知識が、前提となります。そのため、憲法判例を学習する段階では、刑法や民法などの基本的法原理を理解していることが望ましいと考えています。

また、憲法判例は、他の基本科目の判例とは、体裁が異なることがあります。憲法判例を正しく理解するには、「判例」と「傍論」の違いや、「補足意見」の意義などの知識も必要となってきます。判例の読み方一般に関する注意点を事前に勉強していくと良いでしょう。例えば、

『判例とその読み方』などの書籍が参考になります。

判例とその読み方

判例とその読み方

  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本

基本法律科目の基本的知識があり、判例の読み方に関する知識があっても他の科目と比べて「憲法判例」は理解が難しいです。例えば、民法や民訴法の判例で、判決全文を読むことは滅多にないでしょう。これは、民法や民訴法などの科目では、論点に対する判断や、論点に関連すする事実関係が重要であり、その他の事情は、特に学習する必要性がないためです。

他方、憲法では、判決文の全文を理解することが必要となることが多いです。これは、憲法の判例のロジック構造が、全文を読まないと理解できないことが多いこと、判決文の抜粋では、誤解が生じやすいことなどが起因します。

憲法の判例学習では、判決文全部を読む体力が必要です。

判決のある部分を学習する際も、全体の中での位置付けを意識することが大切です。このように、憲法判例は、判決文全文を読み込むことが、学習の基本となります。判決の抜粋の読み込みで足りることが多い他の科目よりも、判例学習の負担は大きくなります。

判決の全体的な理解が必要になることから、暗記で対応することも困難です。そのため、憲法の学習は、独学は不向きだと言えるでしょう。大学の講義または予備校の講義をベースに学修していることが望ましいと思います。

それでも独学で判例を学習したいとという方には、以下の書籍がおすすめです。

精読憲法判例[人権編]

精読憲法判例[人権編]

  • 発売日: 2018/02/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

こちらは、憲法判例集の決定版であり、こちらの記事でも解説しています。

判決の全文が掲載されており、かつ、判決のロジック構造も視覚的に理解しやすくなっています。本書でまずは、憲法判例の勉強を開始し、挫折することなく読み込めそうであれば、そのまま独学でも構わないと思います。他方、一人では理解が苦しむのであれば、やはり大学教授や予備校講師に頼ることを検討されると良いと思います。

憲法は、小手先のテクニックや、論証の丸暗記で対応できる科目ではないことは、留意して頂きたいと思います。

憲法の問題演習の方法

答案の型が分かり、ある程度憲法判例の学習が進んできたら、問題演習に挑戦してみましょう。A4・1くらいの事例が適当だと思います。いきなり司法試験型の事例問題を解くのは無理だと思います。まずは、短文の事例問題に挑戦してみましょう。

予備校を利用したいという方におすすめのが、アガルートの重要問題習得講座です。この講座では、予備試験の過去問やロースクールの入試問題に加えて、短文のオリジナル事例問題を演習することができます。工藤北斗講師の解説は、判例が学説に裏打ちされた正確なものであり、また解説の方法も熟知されていて、非常にわかりやすいものでした。とは言え、予備校講師との相性は、人それぞれですので、まずは無料体験講義を受けてみると良いでしょう。

他の予備校でも短文事例型の問題演習講座を販売しています。例えば、資格スクエアの『基礎問演習Ⅰ・Ⅱ』の講座は、短文事例型の問題です。予備試験用の講座ですが、司法試験を目指している方が、論文式試験対策として使うのも大アリです。

予備校の問題演習講座を利用するのもアリですが、憲法答案の型を習得済みで、予備校のインプット講座を利用するなどして、正確に知識を習得できているのであれば、予備校の講座を利用することなく、市販の演習書を使うのもアリだと思います。

ただ注意していただきたいのは、いきなり司法試験型の演習書を使わないという点です。いきなり司法試験型の問題に挑戦するのは、効率が悪いです。司法試験型の問題では、事実の評価、事案分析力なども必要になってきます。しかし、初期の問題演習で習得したいのは、これまで学習してきた知識を、事例を使って実際に使う能力です。知識を事例を使って実際に使うことが大切ですので、それ以外の思考力などに時間がかかる長文型の問題ではなく、短文の問題が最適だと考えています。

このような注意点も理解した上で、定番の演習書にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

司法試験憲法の過去問の解き方

最後に過去問の解き方について解説します。

過去問をいつから解き始めるべきなのかは、色々議論されているところですが、直近一年分くらいは、基礎知識のインプットが終わり、これから問題演習を始めるという段階で、解いてみると良いかもしれません。ゴールとなるもの難易度を体感することで、そのあとの問題演習の効果が高まると思うからです。

他方、直近1年分を解き終わったら、本試験の一年前くらいまでは、そこまで過去問に固執する必要もないのかなって思います。それまでの時期は、市販の演習書でも足りると思います。司法試験を目指される方の多くは、ロースクールに在籍されていると思いますが、ロースクールでも定期試験で、司法試験型の事例問題を解く機会もあります。そのような機会を利用すれば足りるのかなって感じです。

逆に、本試験の1年前くらいからは、「問題演習をやるとしたら、過去問」というくらい、過去問を解いてってください。この時期になれば、基礎知識習得済みで、知識を事例で使う方法も身に付いてきていると思いますので、難しいながらもそれなりに書けるようにはなっているかと思います。

過去問の解説や模範解答が欲しいという方は、予備校の講座を使うと良いでしょう。私は、アガルートの工藤講師の「過去問解析講座」を受講していました。司法試験の問題は、解くの2時間かかりますが、「出題趣旨」や「採点実感」を読み込み、自分なりに文献を参考にしながら理解しようと思うと、10時間ほどかかってしまうこともあります。

自分なりに文献を調べて、紐解いて行く勉強も力は付きますが、時間がかなりかかってしまいます。今では、過去問が蓄積されてきて、解く量も増えてきていますので、独学で過去問を潰すのは、非効率的かもしれません。問題演習講座を利用していない方でも、過去問講座だけでも予備校を利用するというのもありだと思います。過去問講座には、解説に加えて、模範解答も収録されています。この点も、予備校講座の利点ですね。

おすすめは、アガルートの「過去問解析講座」ですが、資格スクエアの加藤先生の「秒速過去問講座」も人気の過去問講座です。いずれも定評がある講座ですので、無料講座を試して、好きな方を受講されると良いと思います。

また、当ブログでは、令和元年司法試験の憲法の再現答案を公開していますし、出題趣旨等を踏まえて出題分析もしているので、参考にしてみてください。

憲法の司法試験直前期の勉強法

憲法は、「答案の型を押さえて、重要判例を理解」してしまうと、安定した得点を狙える科目だと思います。そのため、直前期は、憲法の勉強をそこまで優先する必要もないのかなと思います。

刑事系の論証を一つでも理解し覚える方が、直前期の勉強としては、費用対効果は高いでしょう。 直前期の勉強としては、これまでやってきたことの復習と、答案の書き方を再度確認することが基本となります。

余裕がある方は、出題予想をしてみるのも良いでしょう。憲法の問題は、時事問題から出題されることが少なくありません。受験生としては、憲法上の権利が問題となる時事ネタを予想しておくと良いでしょう。

例えば、私の場合、令和元年司法試験の出題予想として、次の予想をしていました。

・サイトブロッキング

・地方自治体の政治的中立性

・旅券発給拒否

・同性婚LGBT

・選挙年齢引き下げによる主権者教育

・選挙演説におけるヤジ排除

詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

【R1司法試験憲法】出題の趣旨を踏まえた憲法再現答案の分析【出題形式、出題趣旨への対応度など】 – 新・司法試験予備試験応援サイト (lawstsp.com)

最後に

いかがでしょうか。少しは、憲法の勉強法の見通しが立ったのではないでしょうか?

憲法は、コツを掴めれば、安定した得点を取ることができます。苦手とされる受験生が多い科目なのて、憲法で安定した得点が取れるようになっていれば、かなり有利になります。勉強法に関する質問は、お問い合わせフォームより受け付けていますので、ご質問があれば遠慮なく申し付けください。

▽憲法のおすすめの書籍決定版▽

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この記事を書いた人

「最小限の努力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300台位、口述2桁)し、翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

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