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行政法のおすすめの基本書・判例集・演習書【2021年最新】

 

 

 

 

 

 
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行政法のおすすめの基本書・判例集・演習書をご紹介したいとを思います。行政法は、出題傾向が固まっているため、比較的勉強のしやすい科目だと思います。しかし、学習初期の段階では、最も難しく感じる科目の一つでもあると思います。個別法令の解釈が問われるため、ある程度法的思考力が備わっていないと、安定した得点を獲得すること難しいでしょう。

逆いうと、法的思考力を身につければ、少ない勉強時間で安定した得点を獲得することができます。私も行政法の勉強時間は、他の科目と比べると少ない方でしたが、予備試験論文式試験ではB評価司法試験ではA評価をもらっています。今回ご紹介する書籍は、どれもお勧めですが、可処分時間の関係から全てやる必要はないと思います。各人が必要な範囲で、補助教材として使用して頂ければと思います。

なお、個人的には市販書に手を広げることは、短期合格と狙っている方にはお勧めしていません。このあたりのことは、予備試験最速合格勉強法-最小のリソースで最大の成果を-の記事を参考にしてください。

 

行政法の基本書

『基本行政法』

基本シリーズの行政法版です。憲法、刑法の基本シリーズと同様に、ケースメソッドを採用しており、試験でどのように行政法の知識を使うのかを学ぶことができます

 

かなり試験対策を意識して書かれているため、司法試験や予備試験の受験生におすすめです。また、掲載されているケースも重要な判例にやや修正を加えたものがあるなど、判例との事案の比較という観点から、学ぶこともできるようになっています。憲法や刑法で基本シリーズを使っている方は、迷わず購入されることをお勧めします。

また、予備校を使わずに、独学で勉強されている方であれば、まず本書で勉強されるのが良いでしょう。平易な文章で、かつ、ケースメソッドを採用しているので、独学の方でも途中で挫折することなく、最後まで通読できると思います。

私の場合は、行政法の基礎知識のインプットは、アガルートの総合講義で行い、補助教材として本書を通読したりしていました。

基本行政法 第2版

基本行政法 第2版

  • 作者:中原 茂樹
  • 発売日: 2015/03/12
  • メディア: 単行本
 

 

 

『行政法』櫻井・橋本

サクハシ行政法と呼ばれる定番の基本書です。

 

基本行政法と異なりケースメソッドは採用されていませんが、明瞭かつ的確に言語化されているため、内容がスラスラと頭に入ってきます。意識して平易な文章で書かれているというわけではありませんが、とにかく読みやすいです。

定義や概念の解説が非常にわかりやすいので、私は、通読用というよりは、辞書的に使っていました

行政法 第6版

行政法 第6版

 

 

 

『行政法総論を学ぶ』

これはあまり知られていないかもしれませんが、めちゃくちゃ良書です。

 

法学教室の連載に書き下ろし等を追加して公刊されたものです。非常に分かりやすい言葉で、行政法総論を解説したものになりますが、平易な文章で書かれていますが、決して入門書ではありません。行政法総論を本格的に学ぶための基本書となります。

本書の特徴は、原理原則の説明と具体的な事例分析(ケーススタディー)を組み合わさっている点です。ケーススタディ形式である点で、『基本行政法』と共通しますが、本書籍の方が、切り口が深いです。行政法がとっつきにくい科目とされる所以である、法の階層構造や、許可と認可、特許の違いなど、抽象的で理解しにくい点についても、分かりやすい解説が施されています。

また、法学教室の連載を書籍化したものであるため、各回の冒頭で、これから学習する内容が明示され、かつ、各回の末尾で学習内容の振り返りがされています。そのため、読みやすく、かつ、復習がしやすいスタイルになっています。

 

ただし、予備校等で基礎講座を受講しているのであれば、『基本行政法』やサクハシ『行政法』を参考程度に使用するだけで十分だと思います。司法試験や予備試験の対策というより、自身の知的好奇心を満たしたいという方におすすめです。私も試験対策というより、単純に面白いから読んでいたようなものです。

行政法総論を学ぶ (法学教室ライブラリィ)

行政法総論を学ぶ (法学教室ライブラリィ)

  • 作者:曽和 俊文
  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

行政法の判例集

『行政判例ノート』

行政法の判例集は、『行政判例ノート』を使っていました。サクハシ行政法との相性が抜群なので、サクハシ行政法を使っているのであれば、判例集も本書を使うと良いでしょう。

 

百選ではなく、行政判例ノートを選択した理由は、どの科目でも言えることですが、百選は、解説のクオリティーにばらつきがあること、かつ、引用文書が多く分かりにくいです。そして、個人的には、行政法は、二分冊になっており、量が多い点と、解説のバラ付きが激しいと思ったからです。行政法でも、判例学習は大切ですが、何より大切なのは、事案と判旨です。その点、行政判例ノートは、重要判例が一冊で網羅されている上に、完結な解説に留めてあります。

 

好みの問題かもしれませんが、個人的には、判例の解説を熟読する重要性は、司法試験や予備試験対策という観点からは、低いと考えています。試験本番で使えるのは、判旨の論理構造と事案の概要です。判例の解説等は、予備校の講義で足りると考えていました。

私と同じように、判旨と事案の概要を最低限学べたら良いと考えている方には、おすすめの判例集となっています。

行政判例ノート 第3版

行政判例ノート 第3版

  • 作者:橋本 博之
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

行政法の演習書

『事例研究行政法』

行政法の定番の演習書です。多くの受験生が使っていますね。特段、こだわりがないのであれば、行政法の演習書は、本書で良いでしょう。

 

本書には、司法試験や予備試験の出題傾向を前提とした問題が掲載されており、解説は、試験対策をかなり意識しています。他方、全ての問題に解説が付いているわけでありません。

しかし、個人的には、行政法は、そこまで演習をガッツリやらなくても、基本的な思考方法や処理手順を押さえておけば、安定的に得点することができます。そのため、司法試験や予備試験の過去問と本書で解説のある問題をやっておけば演習量としては十分でしょう。

割り切って、解説がある問題だけ取り組めば良いでしょう。

事例研究 行政法 第2版

事例研究 行政法 第2版

 

 

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