今回は、令和元年司法試験本番に実際に使用した問題集を公開したいと思います。
具体的には、以下を解説したいと思います。
・司法試験本番に実際に配布される問題集はどのようなものなのか?
・注意事項としてどのようなことが記載されているのか?
・余白はどのくらいあるのか?
・私が、司法試験本番でどのような書き込み・マークをしたのか?
※あくまでも、令和元年度司法試験で配布された問題集に基づいた解説となります。
令和元年司法試験民法で配布された問題集
今回は、令和元年司法試験の民法で実際に配布された問題集を写真を使って、実際の問題集がどのようなものなのか解説したいと思います。
表紙には、受験上の注意事項が記載されている
まず、上記の画像は令和元年司法試験民法で配布された問題集の表紙です。受験番号・氏名欄、表題、受験上の注意事項が記載されています。
問題集の表紙は、問題集が配布されてから目を通すことが出来ます。試験本番では、「受験上の注意事項」を読む時間が与えられているので、事前に入念に読み込んでおく必要はないかもしれませんが、どのようなことが記載されているのか知ってるだけで、本番の負荷を少しでも減らせると思います。
念のため、この機会に一読されると良いと思います。また、「受験上の注意事項」は、法務省の公式サイトでも公開されています。「論文式試験」と「その他の受験上の注意」の試験に関するQ&Aは一読しておくと良いと思います。
受験上の注意事項で必ず確認すべきこと
表紙の受験上の注意事項は、試験開始前に読むことができるわけですが、必ず確認すべきことが一つあります。それは、受験上の注意事項第3項に記載されている問題集のページ数です。この問題集のページ数を確認することで、事前に出題される問題の分量を推認することが出来ます。
例えば、上位の例でいうと第3項に「…この問題集は、1ページから3ページまであります。」と記載されているため、この問題集が全部で3ページあることがわかります。そのうち最初の1ページは、表題のみのページです(以下写真有り)。そうすると、実際の問題分量は2ページ以内であることが分かります。
これだけで、例年に比べると問題の分量が少ないということの予想が出来ます。ちょっとしたことですが、これだけで試験開始前に、大まかな答案戦略を立てることが出来ます。
・令和元年司法試験民法であれば、見開き1ページで問題文が完結する程度の量であり、例年より分量が少ないため、「じっくり検討する時間を確保できそう」
・逆に問題量が多いのであれば「時間切れにならないように注意しよう」
・ページ数が激減または激増している場合には、「出題傾向が大きく変わった可能性があるかも」
以上のことなど、大まかな答案作成の方針を立てることが出来ます。例えば、行政法の問題集で「この問題集は、1ページから3ページまであります。」と記載があれば、「ドキッと」するべきです。問題文、設問、会議録、法令が、見開き1頁に納まるわけないですから。
このように、問題集のページ数がわかるだけで様々な予想を立てられるので、問題集が配布されたら、必ず確認するようにしましょう。
1ページ目は、標題のみ
1ページ目は、標題のみです。すぐにめくりましょう。
2ページ目から問題
2ページ目から、実際の問題が始まります。
これが、実際の書き込みとマーキングです。上下左右に余白があるので、この余白にメモ書きをする受験生もいると思います。私の場合は、あまり書き込んでなかったようです。配点の確認と、重要な事実にマーキングをしました。右側の「容」は、おそらく、急に漢字が分からなくなって、試し書きしたものと思われるので、無視してください。笑
蛍光ペンの使用は、賛否あると思いますが、私は、視覚的に処理しやすいと思って、蛍光ペンを使っていました。私個人の起案時の注意点に関しては、こちらの記事の中で紹介しているので、参考にしてみてください。
問題集の後半には、余白ページがある
問題集の後半には、余白ページもあります。使う人はいないと思いますが、一応問題検討の下書きをすることが出来ます。
最後に
実際に配布される問題集がどのようなものかを事前に知っておくことは、試験本番の心理的な不安を少しでも減らすことに有効だと思いましたので、共有させて頂きました。あと、問題集のページ数は確認するようにしましょう。次回は、実際に使った答案構成用紙を公開する予定です。
・問題集が配布されたら、問題集のページ数を確認する
・問題集のページ数から、出題の分量や、出題傾向の変化などを予想する
最後までお読み頂きありがとうございました。