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【2023年】予備試験の憲法の出題傾向と具体的対策【図表あり】

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シホウ
このサイトの監修者情報
「最小限の独力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300番台、口述2桁)。翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

『予備試験憲法の出題傾向を知りたい』

『予備試験憲法の具体的な対策方法を知りたい』

今回は、司法試験予備試験、憲法の出題傾向具体的対策について解説したいと思います。

公法系科目は、憲法と行政法です。公法系科目は、覚える量が他の科目と比べて少ない一方で、書き方が難しい科目です。特に、憲法については、最後まで書き方に非常に悩みました。

今回は、憲法について対策を考えていきましょう。

まずは、出題傾向を見てみましょう。

目次
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予備試験憲法の出題事項、出題傾向

予備試験では、人権分野のみならず統治分野からの出題もあります。

各年の主な出題事項は以下の表のとおりです。

予備試験憲法の出題事項

人権分野統治分野
R4労働基本権
全農林警職法事件判決
都教組事件判決
R3表現の自由
大阪市屋外広告物条例事件判決
徳島市公安条例事件判決
R2取材の自由
R1信教の自由
政教分離の原則
教育を受ける権利
外国人の人権共有主体性
H30思想・良心の自由

議員活動の自由

法律上の争訟性
H29財産権
H28消極的表現の自由

結社の活動の自由

H27裁判所の違憲審査権の憲法上の根拠及び限界
H26職業の自由

結社の自由

H25立候補の自由
H24国民審査
H23法の下の平等

予備試験憲法の出題傾向

このように、人権分野の出題が多いです。

他方、三年の一階の頻度で統治分野からの出題がされています。受験生としては、統治分野についても論文対策を講じるのが無難です。

また、重要判例を題材とした出題や判例を意識した論述を求める出題がされています。受験生としては、憲法という科目の性質上、判例の理解が重要であることを認識する必要があります。

予備試験憲法の具体的対策

予備試験憲法の具体的対策として、①憲法答案の書き方の習得と②判例の精読の二つを提案します。

①憲法答案の書き方の習得

憲法の対策としては、これが何より大切です。憲法の問題では、聞き方が色々あっても、違憲か合憲かが問われています。答案では、違憲審査の方法を自分で提示して、それをもとに違憲なのかどうかを解答することが必要です。この「違憲審査の方法」の理解が難しいところです。

「違憲審査の方法」の理解が難しい

なぜ、「違憲審査の方法」の理解が難しいのか。それは、最高裁の違憲審査の方法がよくわからなかったり、古い判例と新しい判例とでは論じ方が変わっていたりして、拠り所がよくわからないのが、まず一点。次に、学説も、「違憲審査基準論」や「三段階審査論」などが提唱されているが、理論的に難しい点も理由となるでしょう。

受験生としては、違憲審査基準論を基本に、人権の種類や、確固たる判例の基準がある場合にはそれに準じて書いていくしかありません。

私も、いまだにどの書き方が正しいのかよくわかっていません。ただ、近時の司法試験では「参考となる判例」を踏まえた検討を要求しているので、違憲審査基準論を基本に、参考となる判例があれば、その判例の基準を適用するということでいいと思います。

違憲審査基準論について、私が偉そうに解説する能力はないので、ここではしませんが、違憲審査基準論を解説した定評のある基本書や参考書がありますから、そちらを参照してください。あまり適当なことを解説したくありませんので、ご容赦ください。

憲法答案の書き方を習得しよう

ただ、繰り返し言いますが、憲法は、答案の書き方が本当に重要です。試験の直前まで、憲法答案の書き方が分からなかったという方も多いのが実情です。重要判例の精読も大切ですが、まず、憲法答案の書き方をマスターしてください。

書き方が身についているだけ、浮上することができます。例えば、H30採点実感は、「目的の審査が極めて雑なもの、手段審査がその違憲審査基準に沿っていないものが見られた」「逆に、目的や手段の審査において、自分なりに理由を示して、実質のある十分な検討を行なっているものは全体としても高く評価できた。」と指摘しています。このことからも、書き方を習得するだけで、相対的に浮上することがわかると思います。

憲法答案の書き型について詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてくみてください。

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②憲法判例の精読

前に言及したように、近時の司法試験は、解答に当たり「参考となる判例」を踏まえることを要求しています。この傾向は、予備試験でははっきりしていませんが、同じ司法試験員会が作問している以上、同様のことが求められていると考えるべきです。

判決全文を読む

判例の精読をするためには、できるだけ判決全文を読むことが望ましいです。判例百選ではなく、判決全文が掲載されている判例集を使う方がいいでしょう。判例を読むにあたっては、訴訟の種類、処分違憲か適用違憲の問題なのか、原告は誰で被告は誰なのかなど、まず、事案を正確に把握しましょう。その上で、自分で事案の概要を説明することができるレベルにする必要があります。

判決の論理構造を把握

判決文を読む場合には、判決文を自分なりにナンバリングをするなりして、論理構造をビジュアル化してみてください。この論理構造を理解することで、最高裁の違憲審査の方法が見えきます。「参考となる判例」に依拠して解答する際には、できるだけ当該判例の論理構造に倣って立論するべきでしょう。

キーワードのストック

そして、このように精読していくと、判例が重視しているキーワードがわかるようになると思います。このキーワードをストックして、答案で表現できるように準備しておきましょう。判例の規範をそのまま覚えることは困難です。例えば、東大ポポロ事件における「実社会の政治的社会的活動」がそうです。答案で表現しなければならないキーワードです。

まとめ

1 人権分野を中心に、統治分野の対策も行いましょう
2 憲法は、答案の書き方で差が出る科目なので、書き方をマスターしよう
3 判決全文を読んで、判例の論理構造を理解しましょう

最後に

いかがでしたでしょうか。

本日は予備試験憲法の出題傾向と対策方法について解説させて頂きました。

予備試験対策の勉強法について詳しく知りたい方は、私が予備試験に合格した時の体験を基に整理した「予備試験合格ロードマップ」の記事を参考にしてみくてださい。ここに書かれていることを実践していけば、予備試験に合格するレベルの論文力が身に着きます。

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この記事を書いた人

「最小限の努力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300台位、口述2桁)し、翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

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