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【2023年】司法試験の足切り点、合格点は?論文で狙うべき点数

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シホウ
このサイトの監修者情報
「最小限の独力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300番台、口述2桁)。翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

司法試験で何点取れれば合格することができるのかご存知ですか?試験対策の第一歩は、敵を知ることからです。今回は、司法試験合格に必要な得点数(合格最低点)について、令和元年司法試験のデータに基づいてお話しします。そして、この合格最低点からどのような戦略で試験対策をするべきかについても私の考えをお話しします。

この記事はこんな方におすすめ
・司法試験の合格最低点を知りたい方
・短答式試験と論文式試験の配点割合を知りたい方

目次
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司法試験はどのように採点が行われるのか

まずは、司法試験の総合得点をお伝えします。

採点のフロー

司法試験には、短答式試験と論文式試験があります。そして、短答式試験で合格点を獲得した者が、論文式試験の採点者となります。そのため、論文式試験を受験した者であっても、短答式試験で不合格となれば、論文の採点をしてもらえません

答案は、読まれることなく処分されてしまうと思われます。せっかく書いた答案が誰にも読まれずに、処分されてしまうことは何としても避けたいところです。短答式試験が不安である方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

司法試験の総合評価

司法試験の総合評価は、短答式試験の得点と論文式試験の得点の合算により行われます。そして、合算をする際の配点については、短答式試験と論文式試験の比重が1:8とし、総合点は、以下の算式により計算されます。

算式=短答式試験の得点(175点)+(論文式試験の得点(800点)×1400/800)

つまり、司法試験の総合評価後の満点は、1575点となります。

ここで重要なのは、「短答式試験と論文式試験の比重が1:8」の部分です。これより、短答式試験の3科目の合計点(憲法50点、刑法50点、民法75点)が、論文1科目の合計得点に相当するということが分かります。この割合を見て、短答式試験の割合を大きく感じるのか、小さく感じるのかは、人それぞれだと思います。私個人の見解としては、短答式試験は無視はできないが、コスパが悪いと考えています。このあたりの考え方に関しては、こちらの記事で解説しているの参考にしてください。

司法試験の合格最低点

次に、司法試験の合格最低点(合格点)を見ていきましょう。司法試験の合格最低点は、試験年度によって変わります。直近5年間の合格最低点は次の通りです。

過去の短答式試験の合格点

短答式試験合格点令和1年度令和2年度令和3年度令和4年度令和5年度
点数108点93点99点96点99点

過去の総合評価後の合格最低点

総合合格点令和1年度令和2年度令和3年度令和4年度令和5年度
点数810点780点755点750点770点

ただ、注意が必要なのは、足切りです。総合得点が合格最低点を超えていても不合格になる可能性があります。法務省大臣官房人事課が発行している「令和元年司法試験の結果」によると、合格者とは、以下のように定義されています。

「論文式試験の各科目において、素点の25%点(公法系科目・刑事系科目は50点,民 事系科目は75点,選択科目は25点)以上の成績を得た者のうち、短答式試験の得点と 論文式試験の得点による総合評価の総合点810点以上の者(令和元年9月9日司法試験 委員会決定)」

つまり、論文式試験にも足切りがあります1科目でも素点25点未満であれば、足切りになります。論文式試験で、合格最低点を取りながら、足切りになるというのは、あまり考えられない事態ですが、論文式試験にも足切りがあることも知っておくべきだと思います。

論文式試験では何点とれば良いのか

さてここからは、さらに進んで論文式試験では、何点とれば良いのか考えていきましょう。

先ほどの合格最低点から、短答式試験の合格点を差し引きば、論文で得点すべき点数が分かります。

令和5年度司法試験を例に解説

令和5年司法試験の情報を整理します。

短答式試験の合格点:99点
短答と論文の総合評価後の合格最低点:770点
770-99=671
→671点を取れば合格することが出来たことになります

論文式試験の総合評価後の満点は1400点
671点は論文式試験の満点数の48%に当たります
→論文式試験は半分くらいを得点すれば合格出来たことになります

論文式試験の総合評価後の満点は、1400点です。

そうです、令和元年度の論文式試験では、半分ちょい取れば合格できたことになります。ここまで分析してくると、「頑張れば合格できそう」と思えます。ただし、あくまでも令和元年の司法試験であればでの話です。他の年を見ると、もう少し得点できなければ合格最低点には届きません。「半分ちょい」は、あくまでも目安として考えておいてください。

過去5年分でも同じ傾向があるのか?

ほかの年度でも、同じような傾向があることが分かります。大体、総合評価後の合格最低点と短答式試験の点数の差は論文式試験の満点1400点の半分の点数を得点していれば受かることが分かります。

論文の点数は「半分ちょい」が目安

これから過去問の分析を始める方や、これから過去問の演習を始める方は、差し当たり、論文式試験で半分以上の得点を取れるように、対策をしてみると良いと思います。また、8科目全てで「半分ちょい」を取れるようにしてください。すべての科目で半分ちょいを取れる状態にして、得意科目で加点を狙えれば、十分に上位合格を狙うことができます。

司法試験合格するための戦略

ここまでの検討を整理すると、

①短答式試験では、確実に足切り点を突破できるようにする
②論文式試験では、すべての科目で「半分ちょい」を取れるようにする

この2点が、司法試験対策として重要です。②については、徐々に求める水準を上げていきましょう。最終的に、すべての科目で6割を取れるようになれば、どんな問題が出題されても合格できる水準になるでしょう。

最後に

今回は、司法試験に合格するために必要な得点数について解説しました。過去問の分析の前提として、合格最低点を知っておくべきだと思い書かせていただきました。短答式試験3科目の合計点が、論文1科目相当の得点であることは、意外と知らない方も多かったと思います。私も、試験本番の一年前くらいまでは知りませんでした。これを機に自分なりの戦略を立てて見ると良いかもしれません

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この記事を書いた人

「最小限の努力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300台位、口述2桁)し、翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

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