司法試験の論文式試験対策として、多くの受験生が過去問を使った学習に取り組んでいます。
通信講座アガルートの「司法試験 論文過去問解析講座」は、新司法試験の論文過去問の完全解や実践的な答案を指導する講座です。
この記事では、本講座の特徴や口コミ・評判を解説します。
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の特徴
まずは、アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の特徴から見ていきましょう。
平成18年度以降の論文過去問を網羅
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」は、平成18年度に開始した新司法試験の論文過去問をすべて収録しています。新司法試験の全年度に対応しているため、論文過去問の完全消化が可能です。
過去問ごとの解説では、考えられるすべての解答筋を反映させた答案例が提示されています。さらに、PCやスマホで視聴できる講義動画によって、より一層詳しい解説を視聴できます。
講師書き下ろしの解説で効率的に学べる
本講座で使用するテキストには、講師が書き下ろしたオリジナルの解説が掲載されています。論文過去問の対策は大切ですが、独学ですべての過去問を学ぼうとすると膨大な時間が必要です。
本講座は、法律基本7科目の過去問1年分につき約5時間で進められるように設計されています。解説の要点がコンパクトにまとまっているため、効率的な学習が可能です。
実際の答案用紙に収まるベストな解答例
本講座の解答例は、司法試験論文試験の答案用紙8枚を想定したベストな答案です。出題趣旨や採点実感の内容を織り込むだけでなく、判例・通説や法科大学院教員の解説も踏まえた最適解が示されます。
また、答案例や解説の内容は最新の法改正に対応しつつ、過去問時点の司法試験委員会の意図を改変しないようにも工夫されています。当時の出題趣旨や採点実感などの原文には手を加えていないため、注釈によって法改正の影響の確認が可能です。
再現答案と組み合わせると学習効果が高まる
本講座は、市販の再現答案を別途購入・活用すると学習効果がさらに高まります。本講座を受講する際は、以下の手順で進めてみてください。
- 過去問を解いて答案を作成する
- テキストと講義動画を確認して答案を自己添削する
- 本講座で示される解答例・再現答案・自分の答案の3つを照らし合わせる
再現答案には、上位〜下位合格者や不合格者の解答が掲載されています。合格にはどの程度の解答レベルが必要なのかを認識することで、自分の答案の現状や改善点を正しく分析できます。
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講コース
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講コースについて詳しく説明します。
【一覧表】受講コースと費用
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講コースと費用は、以下の通りです。
受講コース | 費用(税込) |
司法試験 論文過去問解析講座 全年度分 | 254,980円 |
司法試験 論文過去問解析講座 単年度(平成18年〜令和6年度) | 各年度15,675円 |
(※2025年1月時点の情報をもとに表作成)
すべての過去問を消化したい人は「全年度」、特定の年度を対策したい人は対応する年の「単年度」がおすすめです。
本講座を含む他のカリキュラム
「司法試験 論文過去問解析講座」は、アガルートが提供する「司法試験アウトプットカリキュラム」にも含まれています。
司法試験アウトプットカリキュラムとは、知識の再整理と答練によって論文力の完成を目指す講座です。過去問対策だけでなく総合的な論文対策を行いたい場合、「司法試験アウトプットカリキュラム」の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の口コミや評判
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講による口コミや評判を3つに分けて紹介します。
1.出題趣旨や採点実感のみでは理解できない部分を補える
「司法試験の論文では、難しい論点も出題され出題趣旨採点実感だけでは理解できないことが多々ありますが、司法試験論文過去問解析講座を通じて理解することができました」
(合格者の声「N.Yさん」)
「出題趣旨や採点実感だけでは方向性を誤ったときに取り返しがつかないと不安でした。この講座のおかげで効率的に過去問演習ができたと思います」
(合格者の声「K.Nさん」)
司法試験論文試験では、出題趣旨と採点実感から合格できる答案の方向性を読み取れます。しかし、受験生自ら出題趣旨と採点実感を適切に理解するのは難しく、誤った解釈をしてしまうリスクがあります。本講座では出題趣旨と採点実感をわかりやすく解説しており、正しい方向性のもと過去問対策が可能です。
2.正確な知識をスピーディに吸収できる
「問題・解説・答案例・出題趣旨・採点実感の全てが一冊に盛り込まれているので、過去問をスピーディーに消化することができました」
(合格者の声「Y.Dさん」)
「受験生が妄信しがちな出題の趣旨や採点実感などについても、講師は誤っている部分をしっかりと指摘され、正確な判例・学説知識を教えてくださいました」
(合格者の声「G.Sさん」)
過去問の参考書の中には、解答例の信頼性が低い書籍も存在します。出題趣旨や採点実感の反映が不十分なものや、反対に誤りを見過ごしている場合もあります。本講座の講義は、出題趣旨や採点実感をそのまま用いる単純な内容ではありません。時には誤っている部分を指摘し、より正確な解説と答案例を提供しています。
3.ハイレベルな完全解と求められる答案の型がわかる
「正面からあらゆる筋を検討した「ほぼ完全解」が提示され(中略)、合格答案への方向性が具体的に定まっていくのが実感できました」
(合格者の声「R.Mさん」)
「完全解を知ることができたのはもちろんですが、どの程度書ければいいかを探る意味でも有用でした」
(合格者の声「K.Nさん」)
「求められている答案の型を教えてくれるので、合格答案のイメージを持つことができ、有用でした」
(合格者の声「K.Yさん」)
講師の解説では、考えられるすべての解答筋を反映させた「完全解」が示されます。とはいえ、試験本番の限られた時間で完全解を書き切るのは非現実的です。本講座では、完全解だけでなく、合格ラインを満たす現実的な答案の型を学べます。どの程度の答案なら合格できるのかがわかるため、試験本番で1つの問題に時間をかけ過ぎるリスクを抑えられます。
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」が向いている人は?
最後に、アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講が「向いている人」と「向いていない人」の特徴を解説します。
向いている人の特徴
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講が向いているのは、次のいずれかに該当する人です。
- 新司法試験全年度の論文過去問を対策したい人
- 特定年度の論文過去問を集中対策したい人
- ありうる解答筋を検討した完全解と現実的な合格ラインを知りたい人
- 過去の試験委員の意図を変更せず、法改正の影響を踏まえた解答を学習したい人
本講座は新司法試験のすべての論文過去問に対応しており、全年度または特定年度を選んで受講できます。「完全解」と言えるハイレベルな答案例には、出題趣旨や採点実感から考えられる解答筋が充分に反映されています。試験本番で書き切れる現実的な答案の型も学べるため、実践的な論文力を身につけたい人におすすめです。さらに、法改正の影響は注釈でわかりやすく解説しており、過去問当時の解釈と最新の法律による差異で混乱する心配がありません。
向いていない人の特徴
以下のいずれかに当てはまる場合、アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」の受講は向いていません。
- 司法試験対策をこれから始める人
- 講師に直接指導してもらいたい人
- すでに過去問演習で高得点を取っている人
本講座は、基本的な司法試験対策を修めた人が対象です。加えて、通信講座なため、講師による直接的な指導はありません。これから法律学習に取り組む人や、対面の指導を望む人には不向きな講座です。また、すでに過去問演習で高得点を記録している場合、本講座の受講は不要な可能性があります。
まとめ
アガルート「司法試験 論文過去問解析講座」は、平成18年度からスタートした新司法試験の論文過去問の対策カリキュラムです。
全年度を収録しており、法改正に合わせた最新の答案例と解説を提供しています。司法試験合格に過去問対策は不可欠であり、高度な過去問演習を行いたい人におすすめできる講座です。
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