今回は、予備試験合格のメリットについてです。
・予備試験に合格すると、どのようなメリットがあるのか。
・なぜ、莫大なコストをかけてまで予備試験合格を目指すのか。
この辺りのことを解説したいと思います。
予備試験合格は、司法試験の受験資格となる
最大のメリットは、司法試験の受験資格を取得することができる点です。
現行の司法試験制度は、受験資格を制限しており、受験できるのは、①法科大学院を卒業した者、または②予備試験に合格した者のみです。
大半の方は、①ルートにより受験資格の取得を目指します。
ただし、法科大学院の卒業には、少なくとも2年かかりますし、法科大学院を受験するためには、大学卒業が、通常求められます。
このように、①ルートでは、時間がかかるというデメリットがあります。そのため、②ルートより、受験資格の取得を目指す人も多くなっています。
予備試験に合格すれば、大学生でも、司法試験を受験することができます。司法試験受験までの時間を短縮することができることが、最大のメリットといえるでしょう。
時間短縮以外にも、予備試験合格のメリットがあります。
就職活動で有利になる
一般的に予備試験は、合格率も低く合格者数が少ないので、合格組は優秀と考えられることが多いです。
そのため、就職活動でこの点が有利に働くことがあります。中規模以上の法律事務所の就職活動では、「書面審査→面接→サマクラ→面接→採用」の流れで行われます。
予備試験に合格していれば書面審査で落とされることは稀だと思います。もっとも、4大法律事務所であれば、予備試験に合格しているだけでは、落とされることもあるかもしれません。
予備試験合格は、その人の優秀さを示す一つの事情に過ぎないのは事実ですが、事実上かなり有利であることは間違いないと思います。
予備組の司法試験合格率は驚異の数字
さらに、予備試験合格者の司法試験合格率はだいたい60%程度です。
また、20代に限定すると、90%程度の合格率となります。
このように、予備試験に合格すれば「司法試験に合格できる実力にかなり近い」ことが分かります。そのため、予備試験に合格された方は自信をもって司法試験の受験に挑むことができます。
予備試験に合格すると3つのメリットがある。
1. 予備試験に合格すると、司法試験を受験する資格を得流ことが出来る
2. 予備試験に合格していると、就職活動で有利になる
3. 予備組合格者は、司法試験の合格にかなり近い存在と分かる
→様々なカタチで時間を有意義に過ごすことができる。
以上が、司法試験予備試験合格のメリットでした。