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会社法のおすすめの基本書【書評】【2023年度更新】

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シホウ
このサイトの監修者情報
「最小限の独力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300番台、口述2桁)。翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。アガルートと登山が好き。

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今回は、会社法のおすすめの基本書である『会社法』田中亘の書評をしたいと思います。

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目次

会社法定番の基本書 

会社法の基本書として人気なのは、リーガルクエストがあります。ファーストチョイスとしてリーガルクエストを選んだ方は多いかと思います。

▽会社法リーガルクエストの口コミは以下をクリック▽

リーガルクエストは、コンパクトに会社法の規律の全体像を学ぶことが出来ます。また、比較的に分量が少ないため、通読に最適です。

もっとも、本書だけで論文対策に必要な知識を習得するのは難しいかもしれません。(もちろん本書を100パーセント理解してその通り記述できれば、合格答案を書くことは可能です)。

論点解説は、簡潔にとどめてあり、あくまでも会社法の基本的な規律を習得することに、主眼が置かれているように思われるからです。

また、ロースクールでの予習に耐えるためには、本書だけでは不十分でしょう。そこで、おススメしたいのが、田中亘『会社法』です。

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 田中亘『会社法』の特徴

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本書は、数字でわかる会社法等数々の名著を執筆されている田中亘教授による基本書になります。

数字でわかる会社法
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田中 亘 飯田 秀総 久保田 安彦 小出 篤 後藤 元 白井 正和 松中 学 森田 果
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ページ数:782ページ

まず、ページ数は782であり、かなり分厚いです。そのため、通読用には不向きかもしれません。

もっとも、論点に関する深い記述もあり、わからない場合に辞書的に使うのに適しています。私の場合、ローの予習は基本的に本書のみで事足りています。

また、本書は分厚く、かつハードカバーであることから、一見すると難解な基本書であるかに思われると思います。

しかし、読んでもらえればわかりますが、文章自体は大変わかりやすく、初学者が0から学ぶことが可能なようになっています

膨大な数のコラム

さらに本書の良いところを言うと、膨大な数のコラムにあります。


2-5 908条1項及び表見規定をめぐる解釈問題
4-6 定時株主総会はなぜ6月開催なのか
4-26 瑕疵連鎖に関する論点
5-6 会計上の利益・費用とキャッシュフロー
6-12 デット・エクイティ・スワップ

等々たくさんのコラムがあります。これだけで本一冊分の価値はあると思います。

弁護士になった後も使える 

本書には、確かに司法試験ではおよそ問われることのない高度な内容を幾分か含んでいます。しかし、実務家となった暁には、本書の恩恵を受けることが多くなるのではないでしょうか

私も実務家になった際にも使えると考えて本書を購入しました。本書を購入してからは、いつも会社法で分からないところがあれば、まず本書で調べます。そうすると、ほぼ100パーセント解決されますね。それくらい、会社法の問題点を網羅していると思います。

手元の基本書では、解決できないことが多いと感じている方には、本書を購入することを強く勧めます。

また、初めて基本書を買うという方で、司法試験の受験を考えてる方にもおすすめします。

リーガルクエストも優れた基本書ですが、前述したように、ロースクールの授業や司法試験対策には不十分なところがあると思います。

もっとも、通読するのは大変ですから、予備校本等をお持ちでない方は、まずはリーガルクエストがいいかと思います

▽会社法田中亘の書評・口コミは以下をクリックしてチェック▽

読者口コミ

受験生時代も愛用していたら「田中会社法」。実務に出たばかりの新人弁護士ですが、幾度も参照しています。文献リサーチでは、江頭会社法と田中会社法の2冊を出発点とし、商事法務などを調べたら、大抵のことは分かります。受験生としては、江頭会社法よりは、田中会社法の方が読みやすいと思いますので、実務家になってからを見越して受験生時代から、使われるの良いでしょう。

(旧サイト 実務家)

手元に一冊

わかりやすいけどその分重たいです。判例百選、商法判例集とのクロスレファレンスがされており、勉強用には向いているのですが、リーガルクエストやいわゆる紅白本などを使ってきた身としては論点を深堀りしすぎているため、読み疲れがありました(たとえば847条1項の責任の範囲を判例は取引債務包含説としているが、全債務説に経つべきだったと吉原論文を少し引用している)。
また、引用論文については出典元が詳しく書かれておらず、原文に当たりにくいのが少し残念。
しかし、厚さに対して3,800円と考えればお得のような気もします。
なお、令和元年改正法未対応です。近日3版が出るようなので、今はまだ買うのを我慢すべきだと思います。

(旧サイト 名無しさん(ロー生))

読み疲れが出る本。個人的には辞書向け。

論点に関する深い記述もあり、わからない論点に出会った際に、本書で確認するなど、辞書的に使うのがおすすめです。司法試験対策上の疑問点等は、ほぼ本書で解消できるかと思います。

会社法の理解が深まる

最後に

いかがでしたでしょうか。

私としては、一冊目のファーストチョイスは、リーガルクエスト。
二冊目に、田中亘『会社法』をおすすめ致します。

一冊目→リーガルクエスト
二冊目→田中亘『会社法』

会社法 第2版
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最後に

いかがでしたでしょうか。

お勧めの会社法の書籍を紹介させて頂きました。

私は、アガルートの総合講義100論証集会社法の基本書を併用して、司法試験では会社法においてA判定を獲得しました。

私の実績や勉強法に関する記事は以下に整理していますのでよかったら参考にしてみくてださい。!

なお、アガルートの総合講義の使い方はこちらで解説していますし、論証集の究極の使い方はこちらで解説しています。

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この記事を書いた人

「最小限の努力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300台位、口述2桁)し、翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。アガルートと登山が好き。

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