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労働法のおすすめの基本書・判例集・演習書【2019年更新】

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今回は、オススメの労働法の基本書・判例集・演習書をご紹介したいと思います。

 

司法試験の発表から司法修習までの過ごし方の記事で言及したように、労働法は、司法試験の選択科目の中で一番人気の科目です。

司法試験受験者の約3割の人が、選択科目として労働法を選んでいます。

私も、令和元年司法試験を労働法で受験しました。

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今回は、選択科目の中で一番人気である労働法の基本書・参考書・判例集に関しては私のおすすめの書籍をご紹介したいと思います。

 

 

労働法の入門書なら、断然『プレップ労働法』がおすすめ

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労働法の入門書は、プレップ労働法がおすすめです。弘文堂の『プレップ』シリーズは、これから法律学の勉強を始める人向けに、覚えておかなければならないことに加えて、法律学独特の議論の仕方や学び方のコツなどを盛り込んだ一味違う入門書シリーズです。

 

その中でも、労働法は、通常の入門書とは、一線を画するスタイルとなっています。

 

職場で実際に行われていそうな「会話」や「セリフ」が挿入されている

 

プレップ労働法の至る所に「セリフ」が挿入されています。例えば、「薄毛が気になる人事部長」や「最近まで茶髪だった学生」など詳細な人物像のもと、ユーモアに溢れる会話がなされています。

具体的な場面を想像しやすく、かつ、斬新な設定のため記憶にも残りやすい。何と言っても、面白い。

 

入門書だけど、アカデミックであり実務書でもある

入門書ではありますが、アカデミックな内容となっています。単なる労働法の全体像を概観する入門書ではなく、労働法と民法、労働法と行政法など、他の関連法との位置付けや、労働法規制に関して、随所に深い法的考察がなされています。

 

他方、実務的に問題となる事例を豊富に取り上げており、法理論にのみならず、法律実務まで幅広くカバーしています。

 

 

 

森戸先生の独特な切り口で労働法の全体像を把握できる 

「セリフ」や「会話」が随所に挿入されているように、本書は独特なスタイルをとっています。また、森戸先生の率直な制度に対する問題意識など独特な切り口で労働法を概説します。

 

「セリフ」や「会話」形式のお陰で、読書は、問題意識の勘所や実務上の問題点を自ら考える姿勢が身につきます。

 

数ある入門書の中でも、すこぶる分かりやすいと思います。非常にオススメの一冊ですので、これから労働法の勉強を開始するという方に、是非読んでもらいたいと思います。

私が持っているのは、第5版ですが、現在は、第6版が発売されています。随時情報がアップデートされている点も、本書の魅力と言えます。

 

プレップ労働法 第6版 (プレップシリーズ)
森戸 英幸
弘文堂
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基本書は、水町『労働法』がおすすめ

 ケースメソッドを採用

基本書は、水町先生の『労働法』を使用していました。本書の特徴は、ケースメソッドを採用している点です。ケースメソッドは、基本書を読みながらアウトプットもすることできる点で優れています。『基本行政法』や『基本刑法』と類似の形式となっています。

 

後述するように、労働法は覚えるべき判例が多い科目です。そのため、論点と事案を関連づけて理解し記憶することが重要な科目です。その点、水町『労働法』は、ケースメソッドを採用している点で、司法試験の労働法の傾向を踏まえても、本書は良書です。

 

 自学への配慮が随所に見られる

↓コラムと事例が豊富。参考文献や判例情報は、脚注に集約されている。

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プレップ労働法と同様に、随時情報のアップデートがされている点も、嬉しい点です。

 

労働法 第7版
労働法 第7版
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水町 勇一郎
有斐閣
売り上げランキング: 58,613

判例集は、大内『最新重要判例200』がおすすめ

 

判例集は、大内先生の『最新重要判例200』がおすすめです。本書の特徴はその見易さにあります。

 

まずは、本書の見開きページをご覧ください。x

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1ページ1判例の形式

 

1ページ1判例の形式が取れています。1ページという制約の中で、事案の概要、判旨および解説がまとめられています。そのため、事案の概要、判旨および解説のいずれも、削ることのできない重要なものです。

 

争点の明示など

また、争点も明示されているため、問題意識の把握が容易です。ビジュアル的にも、判旨部分には青掛けされており、特に重要な部分については太字にされています。勉強しやすいスタイル形式となっています。

 

 本書に記載されいることは全て重要なこと

判例の重要性に関わらず、全判例が1ページに収められているため、不十分ではないかと不安になられる方もいると思います。しかし、個人的には、労働法は、選択科目ですし、基本的には、広く浅い勉強で足りると思います。

 

重要判例のみを深く勉強するのではなく、200個の判例全ての基本的部分を理解する方が大切であると思います。

 

本書に記載されている判例の事案と判旨は全て重要です。しっかり読み込むべきです。

最新重要判例200[労働法] <第5版>
大内 伸哉
弘文堂
売り上げランキング: 25,109

 

そう言っても重要判例を深く理解をしたいという方には、『ケースブック労働法』がおすすめです。

 

ケースブック労働法は、ローの指定判例集でした。基本的には、百選またはケースブックが使用されていました。ケースブック労働法は、事案の概要と判旨が詳細に掲載されており、重要判例を深く理解するには、最適な判例集です。

 

しかし、個人的には、余裕がある人だけが手を出せばいいと思います。私も、労働法の勉強に割ける時間は限られていたので、ケースブック労働法を自学で使うことはほとんどなく、重要判例200を徹底的にやりこむことに時間を使っていました。

 

メインの判例集としては使わないとしても、辞書的に、一冊持っていると便利だとは思います。

ケースブック労働法 第8版 (弘文堂ケースブックシリーズ)
土田 道夫 山川 隆一 大内 伸哉 野川 忍 川田 琢之
弘文堂
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演習書は、水町『事例演習労働法』がおすすめ

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労働法の演習書としては、 現時点では本書が抜群に優れています。

 

試験対策を意識した構成になっています。他の科目の演習書と比較しても、本書は、試験対策上、非常に有益です。

 

本書の特徴をざっくりあげると、

  

・Unit(単元)数は23、問題数は54
・答案例が付いている
・復習する際に押さえてくおくべき事項がわかる
 ・参照すべきテキストページがわかる
 

こんな感じですね。

  

以下簡単にそれぞれ説明します。

 

Unit数は23、問題数は54
 

Unit1〜22までの単元ごとに事例問題が収録されています。体系別に学習することできます。また、Unit23では、総合的考察として、11問の総合演習問題に取り組むことができます。

 

 

単元ごとに事例が設定されていますので、一つの単元を終わるごとに、事例問題を解くことができます。

 

 

また、収録問題数は54問あります。新司法試験の過去問と本書の54問で演習に取り組めば、十分な力が身につくと考えています。

 

 

労働法の演習書の購入を検討されているのであれば

本書で間違いないと考えています。それくらい司法試験対策上有益な演習書となっています。

 

答案例が付いている

 

本書には、答案例が付いています。市販の演習書で、答案例が付いているのはかなり珍しいです。

 

復習する際に押さえておくべき事項がわかる

 

本書は、「checkpoints」として、そのUnitのテーマ全体を復習する際に押さえておくべき点をまとめくれています。そのため、本書を復習する際に、まず、checkpointsを確認することで、正確にUnitのテーマを理解できているのか確認をすることができます。

 

参照すべきテキストページがわかる

 本書には、materialsとして、当該Unitの参考文献の情報が掲載されています。必要に応じて参考文献に当たり応用的学習をすることができるようになっています。

 

水町先生も執筆されているので、基本書の水町『労働法』との互換性もバッチリです。

事例演習労働法 第3版
事例演習労働法 第3版
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水町 勇一郎 緒方 桂子
有斐閣
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労働法の勉強のコツ

 

最後に、労働法の勉強のコツについて簡単に解説しておきたいと思います。

 

覚えるべき判例は多い

 労働法は、覚えるべき判例が多い科目です。上記でご紹介した『最新重要判例200』に掲載されている判例は、全て理解するべきだと考えてください。そのくらい、労働法は、判例重視の科目です。他方、条文の解釈が問われることは多くありません。そのため、条文も大切ですが、判例学習に時間を割くべき科目と言えるでしょう。

 

事案の概要が重要となることも多い

 

司法試験の過去問では、判例の事案から少し設定を変えて、比較を含めたあてはめの力が問われることが多いです。司法試験労働法の典型的な出題形式です。逆に、判例の射程が問われることは、ほとんどありません。したがって、判例の理論的正当性よりは、判例がいかなる事実をどのように評価したのかを勉強する必要性が高いです。

 

『最新重要判例200』に掲載されている事案の概要は、全て重要な事実と考えて、事案の概要まで、記憶しておきたいところです。

 

利害関係を把握する

 

判例学習においては、当事者間の利害関係を把握しましょう。利害関係の把握は、会社法などでも重要となりますが、労働法でも重要です。使用者と労働者の対立なのか。組合間の対立なのか。労働者間の対立なのか。様々な利害状況が想定されます。

 

判例を適切に当てはめるためにも、利害関係の把握を丁寧に行ってください。

 

条文は少ない

 

労働法は、労働関連の個別法令の集合体のことを指しますが、主要な個別法である労働契約法、労働基準法および労働組合法は、条文数が多くありません。そのため、素読をお勧めします。素読をするだけも、労働法規制の全体像を把握することができます。

 

労働法のおすすめ講座

 

最後に、労働法のおすすめの講座もご紹介させて頂きます。労働法は、選択科目の中では、範囲が広く、覚えるべき事項も多い科目です。そのため、いかに効率よく学習するかがポイントとなります。そこで、予備校の講座を利用することも検討するのもありです。今回は、私が受験生なら、この講座を受講するだろう講座をピックアップしてみました。

 

渡辺悠人『労働法 総合講義』

アガルートアカデミー所属の渡辺悠人先生による労働法のインプット講座です。

アガルートアカデミーといえば、工藤北斗講師が看板講師ですが、渡辺先生も非常に人気の高い講師です。ほぼ全ての学習を予備校教材で行い、司法試験に総合4位で合格されています。また、外資系法律事務所の実務経験を有する弁護士でもあります。受験時代に培った受験対策のノウハウと、実務家経験を基に、司法試験のみならず、合格後の実務にも直結する講座を提供されています。

 

コンパクトなオリジナルテキスト

司法試験対策という観点から過不足なくインプットすることができるオリジナルのコンパクトテキストが使用されています。労働法のテキストは、その出題範囲の広さから、テキストが分厚くなりがちです。この点、渡辺先生のオリジナルテキストは、300頁弱というコンパクトになっています。効率よく過不足なくインプットすることが出来ます。

 

二周して重ね塗り学習

 

本講座には、1周目と2周目があります。一週目は、単元ごとの基本的な知識、二周目は、1周目の復習をしつつ、応用的な知識や横断的な知識が解説されます。このような、重ね塗り学習が、記憶の定着を促すことは、科学的に証明されている効率的な学習方法です。

 

実務家も推薦!!実務に出ても役立つ

 

同講座は、実務家の先生も推薦されています。以下、抜粋です。

本講義において、渡辺先生は、法の原則・例外や要件・効果を細かく丁寧に解説をされており、実務上必要な知識が整理された状態で理解できました。原則・例外、要件・効果という視点は実務上極めて重要なものです。例えば、当然のことですが、従業員を解雇したい企業は、解雇が認められるための要件を満たす必要があり、それが満たされた初めて解雇という効果が生じます。本講義での渡辺先生の説明は、この点をしっかりと意識したものであり、とても勉強になりました。(公式サイトより引用、太字は筆者)

要件・効果、原則・例外を細かく丁寧に解説

本講義は、1周目で判例には触れずに労働法の基本知識を理解し、2周目で細かい判例の知識等を身に付ける構成になっています。初学者は内容の簡単な薄い本を読んで全体像を掴んでから、厚い参考書を読むのが良いとよく言いますが、本講義はまさにその考えにも沿っており、労働法の全体像を理解した上でメリハリをつけて細かい判例等の知識を教えてくださるので、理解がしやすかったです。また、渡辺先生が、例えば出向や転籍などの似たような概念についても、どこがどう違うのかといった点を意識して解説してくださったのも理解の助けとなりました。加えて、要所で労働法の最新情報に関するコメントを渡辺先生から聞くことができるのも本講義のポイントであり、受験生・実務家双方にとって有意義な講義であると思います。(公式サイトより引用、太字は筆者)

 →受験生・実務家双方にとって有意義な講義

以下の公式サイトで、無料講座・サンプルテキストが公開されています。 

最後に

 いかがでしたでしょうか。今回は、おすすめの労働法の基本書・判例集・演習書をご紹介しました。