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確実に司法試験合格するための【マインドマップ勉強法】

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シホウ
このサイトの監修者情報
「最小限の独力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300番台、口述2桁)。翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

司法試験において、良質な勉強に導いてくれる「マインドマップ勉強」を、皆さんは取り入れていますか?私は、司法試験受験生の頃からマインドマップ勉強法を取り入れています。働き始めてもなお取り入れており、それには科学的な理由があります。

以下では、マインドマップ勉強法を司法試験対策として取り入れるメリットや方法など具体的かつ実践的な勉強法を解説したいと思います

この記事はこんな方におすすめ
・マインドマップ勉強法を知りたい
・マインドマップ勉強法のメリットが知りたい
・暗記が苦手

目次
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 マインドマップ勉強法とは?

マインドマップ勉強とは、何なのか。この点について解説していきます。マインドマップ勉強法とはイギリスの教育者トニー・ブザン氏が提唱したアウトプット法です。紙の中心に主題を書いて、そこから連想した言葉やイメージを書き込み、放射状に広げていく方法がとられています。実際に、見てもらった方が早いと思いますので、以下の写真を見てください。

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マインドマップ Wikipedia

こちらは、wikipediaで紹介されているマインドマップの例です。 日本語ではないためわかりづらいかもしれませんが、表現したい概念イメージ図が中心に置かれ、そこから連想される言葉やイメージを放射状に描かれています

ルールは特になく、どんどん派生されるイメージや言葉をつなげていくだけです。ただ言葉を並べているだけのように見えますが実は大きなメリットがあります。 

なぜマインドマップ勉強法が良いのか

なぜマインドマップ勉強法が良いのか。マインドマップ勉強法のメリットとしては、大きく3点あります。

1. 記憶の定着

2. 理解の促進

3. 想像的思考

これらが試験勉強にとって最高の効果をもたらします。この3点について具体的に解説していきたいと思います。

記憶の定着

マインドマップ勉強法を司法試験対策に取り入れるべき最大の理由はここです。

科学的に、マインドマップ勉強法は、記憶の定着を促すことが判明しています。

以前に、記憶の定着に関する記事で解説しましたが、記憶には大きく2種類あります。一時的に保持される「短期記憶」と、長期的に保持される「長期記憶」です。司法試験に合格するためには、日々学習した内容を短期記憶→長期記に移行させることが不可欠です。勉強した内容を長期的な記憶にし、他の勉強をしたとしても忘れにくくすることで、日々の勉強を無駄にしないことができます

上記の記事では、記憶の仕組みを理解し、記憶に定着させる方法を解説しています。その中でも解説しましたが、短期記憶→長期記憶へ効率的に移行を行うには、お互いを関連付け合うことが大切です

というのも、長期記憶は単独で存在するのではなく、他の長期記憶と結びついて記憶されています。このため、記憶のネットワークと呼ばれることもあります。 このような性質から、「長期記憶へ移行するためには、短期記憶も他の長期記憶と関連付けさせることで覚えやすくなる」と言われています。初めて勉強したような内容の短期記憶は、既存の長期記憶と関連付け合うことで、長期記憶へと移行することができるのです。

この点、「マインドマップ」を利用した勉強法は、人間の脳が短期記憶→長期記憶に移行する際の過程と類似しています。実際にマップを作成する過程で、既に記憶した情報のネットワークの上に情報を足していく作業があります。中心に置いた主題から、連想させ、ネットワークを拡大させていく過程は、人間の記憶の仕組みに類似しています。そのため、記憶をする際も効率的に覚えることができるのです。それゆえマインドマップ勉強法は、記憶の定着を促す勉強法であると言われているのです

ここで、マインドマップ勉強法のコツが見えてきます。短期記憶は、長期記憶と結びつくことで、長期記憶へと移行すると説明しました。そうです。マインドマップを作成する際にはできるだけ、「既にマスターしている知識(長期記憶)」と連づけましょう。こうするだけで、長期記憶化が容易になる。この点を意識しているかどうかで、マインドマップ勉強法の記憶定着効果は、大きく異なります。

理解の促進

マインドマップ勉強法は、理解を促進すると言われています。これは、実際にマインドマップを作成する過程で気づくと思います。マインドマップ勉強法は、常に他の概念やキーワードを連想させながら作成します。司法試験の勉強では、体系的な理解が大切と言われていますが、マインドマップ勉強法は、他の関連事項や、その関係を考えることになるので、自然と体系的理解が深まります

マインドマップ勉強法で、理解促進効果をすぐに実感できると思います。記憶の関連を重視しない方法で勉強した際に、記憶定着を実感するには、ある程度期間を要するでしょう。が、それ比べ、記憶定着と理解の促進がされるマインドマップ勉強法を実施することにより、勉強の効率がかなり上がるでしょう。

ちなみに、体系的理解は、非常に大切です。私は、令和元年司法試験で7科目オールA、論文130位台で合格していますが、労働法は、40点台です。労働法がめちゃくちゃ悪かったのです。刑事系は140点だったので、刑法や刑事訴訟法より、30点程度も悪かったことになります。30点という数字は、司法試験の論文式試験では、馬鹿にならない数字です。

なぜ、こんなにも労働法の点数が悪いのか。それは、体系的な理解ができていなかったからです。正直なところ、直前期は、ほとんどの時間を労働法に費やしていました。しかし、点の勉強で、点と点を線で結ぶ勉強はやっていませんでした。とにかく、労働法の判例の規範を覚えるようにしていました。体系的な位置づけが分かっていないまま、判例学習に固執していました。この結果が、40点という結果です。今思えば、点の勉強しかしていなかったので、記憶のネットワークは形成されていませんでしたし、他の判例や論点との関係もよく考えることなく、暗記しようとしていました。

記憶のメカニズムを知っている今なら、マインドマップ勉強法をしていたでしょうね。その当時は、そこまで時間がないことを理由にサボっていました。時間がない、苦手な科目こそ、このマインドマップ勉強法が効果的と言えるかもしれません。

想像的思考

マインドマップ勉強法は、想像的思考を促すと言われています。これは、理解の促進と重なりますが、マインドマップ勉強法が、他の事項を連想しながら行う勉強法であるためです。マップを拡大するためには、元になっているカテゴリーとの関係や、枝を何本にするかなど、全体的な理解をしなければなりません。

このような試行錯誤する過程が、想像的思考につながります。「あ、この考え方は、民法のあの論点と似ているな」とか「この批判は、あの判例と同じロジックだな」とか、普段なら考え付かないような思考にたどり着いたりします。  

これも、実際にマインドマップ勉強法をして頂ければ体感できると思うので、実践して頂きたいです。

マインドマップ勉強法のイマイチなところ

さて、ここまでマインドマップ勉強法のメリットをご紹介してきました。マインドマップ勉強法、個人的には、究極の司法試験対策だと考えていますが、やはりデメリットがあります。以下で、簡単に説明したいと思います。

時間と労力がかかる

手書きでマインドマップを作成するとなると時間はかかります。また、マインドマップ勉強法は、他の概念などとの関連性を意識することが必要なため、思考も拡散されやすく、思考が深まる反面、その分時間も労力もかかります。司法試験対策では、限られたリソースである時間と体力を最大限効率よく使う必要があります。そのため、マインドマップ勉強法だけでインプット していると、時間が足りなくなってしまうでしょう。この点は、注意したいところですね。

司法試験対策に取り入れる方法

さてここからマインドマップ勉強法を司法試験対策としてどのように取り入れるべきなのかについて解説したいと思います。

アプリを使う

思いついたときに「使っている紙がないと情報を追加できない…」なんてなると、なかなか良いアイデアや整理された考えを忘れてしまいます。

そうならないためには、気軽にいつでもどこでもアプリなどで記録できるようにしておくと、続けやすいです。

対象を限定する

イマイチな点で解説したように、マインドマップ勉強法を司法試験の出題範囲の全てでやろうとすると終わりません。さすがに、それは避けるべきです。他方、マインドマップ勉強法には、記憶の定着、理解の促進、想像的思考というメリットがあります。このメリットとデメリットのバランスをとることが基本的な方針となります。

私の場合は、重要な論点だけど苦手な論点や単元については、このマインドマップ勉強法を取り入れていました。すべての論点や判例でやるべきではないです。これは、どうしてもマスターしたい、記憶したいという論点や判例、単元に対象を絞ってマインドマップ勉強法と取り入れるのが良いでしょう。

やり方

紙とペンがあれば、どこでもいつでもマインドマップ勉強法を実践できます。これもマインドマップ勉強法のメリットでもありますね。しかし、注意したいのは、出来上がるマップの大きさは、想像よりも大きくなることの方が多いことです。マインドマップは、想像的思考により、拡大されていきます。そのため、用意する紙は、少なくともA4用紙、出来ればA3用紙くらいの大きさのものが良いと思います。

IPad Proがあれば最強

IPad Proを持っている方は、紙とペンは不要です。Goodnotesというアプリを使えば、簡単に綺麗にマインドマップを作成することができます。以下が、私が今日作成したマインドマップです。まだ、完成してはいないですが、goodnotesを使えば、このように自動で、線と円を修正してくれます。また、色分けも簡単です。

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Goodnotesを使って作成したマインドマップの例

また、手書きが面倒であるという方は「iThoughts」というマインドマップ作成アプリがおすすめです。無料版もありますが、機能制限があるので、勉強に使うなら使うと決めて、有料版にすると良いと思います。ただし、それなりの価格ですので、基本的には、紙とペンから始めることを推奨します。

勉強効率化アプリに興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。

またIPad Proを使った勉強法に興味関心がある方は、以下の記事が参考になると思います。

 最後に

今回は、マインドマップ勉強法について解説しました。マインドマップは確実に司法試験に合格するための勉強法だと考えています。慎重派の人、一回で確実に合格したいと考えている方に取り入れて頂きたいと思っています。簡単に取り入れることができます。紙とペンがあれば、誰でもできます。科学的に有効性が認められているのに、取り入れないのはもったいないです。是非、これを機にマインドマップ勉強法を日々の学習に取り入れて頂ければと思います。 

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この記事を書いた人

「最小限の努力で最大の成果」を理念に司法試験、予備試験に合格するための勉強法を研究し、予備試験に合格(論文300台位、口述2桁)し、翌年1発で司法試験に合格(総合順位100番台)。現在は弁護士として企業法務系法律事務所に所属しながら、司法試験、予備試験に合格するためのノウハウを発信する。

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